資生堂、子会社エトバスを吸収合併──欧米ブランド事業の効率化で高収益体制へ

株式会社資生堂(4911)は、完全子会社である株式会社エトバスを吸収合併することを発表しました。

資生堂を存続会社エトバスを消滅会社とする吸収合併方式で、効力発生日は2025年7月1日を予定しています。

会社概要

  • 資生堂:日本を代表する総合化粧品メーカー。スキンケア、メイクアップ、フレグランスなど多彩なブランドをグローバル展開。

  • エトバス:資生堂グループ傘下で、「NARS」や「ISSEY MIYAKE PARFUMS」など欧米系ブランドの国内製造販売を担う事業会社。

合併の目的と狙い

今回の合併は、資生堂が掲げる中長期戦略──レジリエント(強靭)な事業構造の構築──の一環で、次の3点の実現を狙います。

  1. ブランド力の基盤強化

  2. 高収益構造の確立

  3. 事業マネジメントの高度化

とくに、欧米ブランドの国内事業を資生堂本体に統合することで、

業務の重複排除と迅速な意思決定が可能となり、全社的な業務効率化と経営資源の最適配分が進む見通しです。

今後の展望

資生堂は今後も、グローバル市場において競争優位性を高めるための再編を進める方針です。

今回の吸収合併は、その第一歩として、ブランド戦略とオペレーションの両面での体制強化を図る動きと位置づけられています。