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商品は売れてるけど、在庫管理・カスタマー対応が大変すぎる
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別の仕事が忙しくなって、ネットショップに手が回らない
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副業で始めたけど、限界を感じている
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ゼロから立ち上げたD2Cブランドを、誰かに育ててほしい
そんな時、単に“閉店”するのではなく、M&A(事業売却)でECサイトを次の経営者に引き継ぐという選択肢があります。
実は、売上月10万円程度の小規模ECサイトやInstagram経由で運営しているD2Cブランドでも、50万円〜数百万円で売却されているケースが多く存在します。
▼ ECサイト・ネットショップは売れるのか?
● はい、売れます。むしろ「育っている途中」のECが狙い目。
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売上が安定し始めている
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顧客がついている(リピートあり)
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SNSアカウントやショップデザインが整っている
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商品と物流体制がある程度できている
これらの条件が揃っていれば、**「自分で育てるのが難しくなった事業」でも、買い手にとっては“すぐに収益が見込める資産”**になります。
▼ M&Aで売却されている主なEC業種・商材例
業種・商材 | コメント |
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アパレル系(韓国ファッション、古着など) | Instagram連携や撮影ノウハウ付きで人気 |
健康食品・美容サプリ系 | 定期購入型でLTVが高いと好評価 |
雑貨・文具・ガジェット系 | 利益率が高く、SNSと親和性が◎ |
ペット用品系 | niche(ニッチ)なリピーター市場あり |
自社製造系(クラフト・ハンドメイド) | 小規模ブランドとして育成余地あり |
▼ ECサイト売却の相場はどのくらい?
月商 | 売却価格の目安 | 備考 |
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〜30万円 | 50〜150万円 | 利益率・SNS連携・ドメイン年数で変動 |
30万〜100万円 | 150〜500万円 | ストア構築+自社製品+定期客が評価対象 |
100万円以上 | 500万円〜数千万円 | フルD2Cブランド・OEM体制あり・法人顧客ありなど |
▼ 高く売るための“準備と魅せ方”のコツ
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売上・利益・広告費・在庫などの数値を整理(12ヶ月分)
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使用ツール・外注先・物流ルートなどの構成図を用意
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ストアデザイン・ロゴ・撮影データなども含める
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Instagram・LINE・メルマガなど、顧客接点を可視化
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将来的な成長余地(広告強化、LP改修など)を提案
買い手は「今の状態」+「伸びしろ」で判断します。
▼ 売却の流れ(初めてでも安心)
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目的を整理(完全撤退?別事業へ集中?)
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サイトと数字の整理
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売却価格の設定と範囲の決定(ドメイン/商品/SNS/在庫など)
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買い手候補と交渉・質疑応答
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NDA締結 → 契約調整 → 売却完了
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引継ぎ(1〜2ヶ月サポートが一般的)
▼ 成功事例
● 事例①:韓国アクセサリーEC(STORES)を150万円で売却
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月商約20万円/利益率35%
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Instagramフォロワー:8,000人
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撮影環境・仕入れルート・テンプレ文章など一式譲渡
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元オーナーは副業→本業転換のため売却
● 事例②:サブスク型のスキンケアD2Cを800万円で売却
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オリジナルOEM製品、3アイテム+定期購入契約あり
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月商約90万円/粗利50万円前後
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Shopify/メール自動配信設計済
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譲渡後、買い手が広告強化し、売上150%へ拡大
▼ よくある質問(Q&A)
Q:赤字のECサイトでも売れる?
→ はい。在庫・仕組み・SNSフォロワー・ブランド価値などが評価されれば、売却可能です。
Q:在庫や撮影小物も含めて売れる?
→ はい、むしろ一式譲渡の方が買い手にとってメリットが大きくなります。
Q:法人化してなくても売れますか?
→ 個人事業主でも問題なく売却可能です(譲渡契約は“事業譲渡”として交わします)。
Q:売却までどのくらい時間がかかる?
→ 数週間〜2ヶ月程度が目安。買い手との条件調整と引継ぎ期間で変動します。
▼ まとめ|ECサイトを“閉める”前に、“売る”という選択肢を
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趣味で始めたECだけど、本業が忙しくなってきた
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D2Cブランドを育てたが、ここから先は他の人に任せたい
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在庫とサイトを処分して終わりにするのは、あまりにももったいない
そんな時こそ、M&AによるECサイト売却という選択肢をぜひ検討してみてください。
あなたが時間と労力をかけて育てたサイトは、
“すぐに売上が立つEC事業を欲している人”にとって価値のある資産です。
“やめる”のではなく、“引き継ぐ”。
ネットショップの卒業に、M&Aという賢い選択肢を。