住友林業、LeTechに対する第1回TOBが成立──連結子会社化へ前進

住友林業株式会社(1911)による株式会社LeTech(3497)に対する第1回公開買付け(TOB)が、

2025年5月14日をもって完了し、買付予定数の下限を満たしたため成立しました。

これにより、2025年5月21日よりLeTechは住友林業の連結子会社となる予定です。

TOB成立の詳細

  • 応募株数:7,290,465株

  • 買付予定数の下限:7,290,465株

  • 成立日:2025年5月14日

  • 決済開始日:2025年5月21日

TOBの応募数が下限と同数である点から、成立はぎりぎりのラインで達成されたことがうかがえます。

今後の動き:第2回TOBを予定

住友林業は、残るLeTech株式および新株予約権の取得を目的として、以下の内容で第2回公開買付けを実施予定です。

  • 期間:2025年5月27日〜6月23日

  • 買付価格:814円/株

これにより、完全子会社化も視野に入れた段階的な支配強化を進めていく方針と見られます。

買収の背景と狙い

住友林業は、木材・住宅事業を中心に展開する一方、都市開発・不動産分野でも積極的な事業展開を進めています。

LeTechは、不動産開発や収益不動産事業に強みを持つ企業であり、

グループとしての都市開発領域のシナジー創出を見込んでのM&Aといえます。

今後の第2回TOBの動向次第では、完全子会社化と一体運営が視野に入ることから、

中長期的な経営統合戦略の鍵を握る買収といえるでしょう。