トレードワークス、NFTウォレット事業を買収──Web3スタック統合と新サービス展開を狙う

株式会社トレードワークス(3997)は、

NFTマーケットプレイス事業を手掛ける株式会社ミンカブWeb3ウォレット(MW3W)の全株式を取得し完全子会社化、

さらに吸収合併することを2025年5月26日に発表しました。

株式譲渡は2025年6月2日実行予定、吸収合併は同年9月1日発効予定です。

取引の概要

項目 内容
買収企業 株式会社トレードワークス
被買収企業 株式会社ミンカブWeb3ウォレット(MW3W)
株式取得割合 100%(普通株式2,050株、取得価額:3,700万円)
合併方式 吸収合併(トレードワークスが存続会社、MW3Wは解散)
株式譲渡日 2025年6月2日(予定)
合併効力発生日 2025年9月1日(予定)

MW3Wとは?

MW3Wは、NFTを活用したマーケットプレイス運営に加え、個人の活動実績をNFTで可視化する「アクティビティ証明事業」を展開。

Web3ウォレットを基盤としたプロダクト開発に強みを持ちます。

M&Aの目的と統合戦略

トレードワークスは、Web3事業の本格展開を見据え、以下の3つを柱とした技術融合・体制強化を目指します:

1. Web3アーキテクチャの統合

  • 全社横断でWeb3基盤を統一

  • ウォレット技術を自社内製化することで技術スタックを整理

2. NFTによるスキル・貢献の可視化

  • ユーザーのスキルやコミュニティ貢献度をNFTで可視化

  • DAO的なガバナンス機能の高度化も視野に

3. 企業向けトークン活用サービス

  • 福利厚生やインセンティブ制度にトークンを応用

  • Web3技術を活かしたBtoBソリューション展開を加速

今後の展望

今回のM&Aは、トレードワークスにとってWeb3時代の基盤構築を加速させるもの。今後は金融×Web3領域での新規サービス創出や、BtoCだけでなく企業向けソリューションの拡充が期待されます。

特に、トークンエコノミーを応用した実務的インセンティブ設計は、国内市場におけるWeb3ビジネスの裾野を広げる可能性を秘めています。