日仏ファッション教育の融合へ、世界的ブランド校が傘下に
学校法人日本教育財団(本部:東京都新宿区)は2025年5月29日、
同財団が運営する東京モード学園を中心とした教育事業の国際展開の一環として、
フランスの名門ファッションスクール「エスモード・インターナショナル」を買収したと発表しました。
買収の背景と目的
モード学園は、ファッション・デザイン・美容・インテリア・グラフィックなどの専門教育を提供する日本有数の専門学校グループ。
一方、エスモードは、1841年創立、世界初のファッション教育機関として知られ、
シャネルやラクロワなど世界的デザイナーを輩出した歴史と実績を誇る教育ブランドです。
これまでもモード学園は、パリの高等教育機関「CREAPOLE(クレアポール)」と提携し、
フランス流のクリエイティブ・ビジネス教育を展開してきました。
今回の買収により、日本とフランスのファッション教育の融合をさらに進め、グローバル教育の中核拠点形成を目指します。
今後の展望
日本教育財団は、今回の買収を通じて、以下の取り組みを強化するとしています:
-
日仏教育メソッドの統合による新カリキュラムの開発
-
学生・講師の国際交流による多様性教育の推進
-
グローバルブランド校としての再構築による学生の海外就職支援強化
-
パリ・東京・大阪・名古屋など複数都市をまたぐ国際教育ネットワークの整備
編集部コメント
世界的ブランド校「エスモード」が日本の教育財団に加わったことは、ファッション教育の地政学が大きく動いた瞬間とも言える。
アジア×欧州の知見融合が、次世代デザイナーの創出にどれだけ貢献するかが注目される。