株式会社日本創発グループ(7814)は、
出版印刷事業を担う連結子会社共同製本株式会社と株式会社美松堂を合併し、組織の再編成を行うと発表した。
合併は吸収合併方式にて実施され、共同製本を存続会社とし、美松堂は解散となる。
なお、合併後は存続会社の商号を「株式会社美松堂」に改称する。
合併の目的
本再編の背景には、以下のような経営上の狙いがある:
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意思決定スピードの向上:経営体制の一本化によって、機動的な対応を可能にする。
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経営資源の集中と最適化:設備、人材、ブランド資産の重複を解消。
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印刷・製本の垂直統合モデルを確立:製本・特殊印刷・表面加工までを一気通貫で対応可能に。
会社概要と補完関係
会社名 | 主力事業 | 特徴 |
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共同製本 | 書籍・教科書・絵本・雑誌等の製本・出版印刷 | 大手出版社との取引実績 |
美松堂 | オフセット輪転印刷、特殊加工・表面加工 | 特殊印刷に強みを持つ |
今回の合併により、出版印刷から製本・加工までのフルラインサービス体制が強化される見込みだ。
株式割当・合併比率
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割当比率:共同製本 1:美松堂 140.00
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交付株式数:共同製本普通株式 30,417,940株(非上場)
合併スケジュール(予定)
合併効力発生日:2025年8月1日
今後の展望
ブランド名を美松堂に統一することで、長年の信頼と知名度を活かしつつ、新たな統合ブランドとしての再スタートを図る構えだ。
日本創発グループとしては、グループ全体の印刷製本セグメントの収益性向上と、
業界内における競争力確保を狙う重要な戦略的再編といえる。