電通グループと連携強化、D2Cとの機能統合も視野に非公開化を目指す
NTTグループの中核企業である株式会社NTTドコモ(東京都千代田区)は、
デジタルマーケティング大手の株式会社CARTA HOLDINGS(3688)の株式等を公開買付け(TOB)により取得し、非公開化する方針を発表した。
TOBはCARTA HOLDINGSおよびその親会社である株式会社電通グループ(4324)との業務資本提携契約のもとに進められ、
CARTA側は賛同を表明。TOB完了後、同社株式は上場廃止となる見通し。
買収の狙いとシナジー
NTTドコモは、CARTAの非公開化によって以下の戦略的なシナジーを目指す:
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1. 総合的マーケティング支援
ドコモが保有する膨大なユーザーデータと、CARTAの広告運用・デジタルマーケティングのノウハウを掛け合わせ、
広告主へのマーケティング支援を強化。
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2. 販売チャネルの拡大
両社の商流や取引ネットワークを融合し、新たな販路開拓を加速。 -
3. D2Cとの機能統合
NTTドコモと電通グループの合弁会社株式会社D2Cとの連携を強化し、マーケティング領域での生産性・競争力の向上を図る。