【買収速報】大日本印刷、アフリカ発のID認証企業Rubiconをグループ化

グローバル展開強化へ、認証・セキュリティ領域で新市場開拓

大日本印刷株式会社（DNP、7912）は、

生体認証およびID管理事業を手がけるRubicon SEZC（ケイマン諸島）の株式を取得し、グループ会社化することで合意。

2025年6月17日付で株式譲渡契約を締結し、7月中にRubicon社の株式75％を取得、グループ化を完了する予定だ。

背景と買収の狙い

Rubicon社は、政府向けID登録・認証サービスを提供するグローバル企業で、主にアフリカを中心にLaxton（ラクストン）ブランドで展開。指紋や顔認証などのバイオメトリクス技術を用いた国民ID、選挙ID、出入国管理システムなどで実績を持つ。

一方、DNPは、ICカードやカードプリンター、本人確認サービスなど、セキュリティ関連ソリューションを長年手がけており、

今回の買収により以下のグローバルシナジー創出を狙う。

主な目的と今後の展望

• ID・セキュリティ事業のグローバル展開
  　Rubicon社の既存ネットワークを活かし、アフリカ・アジア・南米など新興国政府向けにDNPのカード技術を展開。

• プロダクト連携による提案力強化
  　RubiconのIDソリューションと、DNPが持つカード・印刷・プリンティング技術の組み合わせにより、ワンストップでの提案が可能に。

• 社会インフラ分野でのプレゼンス向上
  　「信頼性」「セキュリティ」「利便性」を軸とした次世代本人認証プラットフォーム構築への布石。

今後のスケジュール