【ユニ・チャーム×豊田通商】ケニアに合弁会社「Sofy East Africa」設立へ

フェミニンケア市場を開拓、女性の社会進出支援と衛生課題の解決を両立

2025年6月18日発表
ユニ・チャーム株式会社(8113)は、

豊田通商株式会社(8015)およびそのグループ会社CFAO Kenya Limited(以下:CFAOケニア)と共同で、

ケニア共和国に合弁会社「Sofy East Africa Limited」を設立することを決定した。

すでに2025年1月からは、ケニアでの現地生産・販売を一部開始しており、本格的な事業体制の構築に向けて新会社設立に至った。

合弁会社の概要

項目 内容
社名 Sofy East Africa Limited
設立時期 2025年内(予定)
所在地 ナイロビ(ケニア)
主な事業 生理用品・紙おむつ等の製造・販売、周辺国への輸出

取り組みの背景

ユニ・チャームとCFAOケニアは、2023年からエジプト工場製造の**高価格帯生理用品「SOFY Deep Absorb」**の輸入販売を開始。
2025年1月からは、**現地生産の中価格帯商品「SOFY Long Lasting」**を展開し、販売は好調。当初の計画を上回る実績を上げている。

こうした成果を背景に、販売・流通にとどまらず、開発・生産・販売・マーケティング・人材育成を一体化した現地密着型の合弁会社設立を決断。

 設立の目的

  • ケニア国内での安価で高品質な衛生用品の安定供給

  • 女性の健康・衛生に関するリテラシー向上

  • 女性の社会進出を支えるインフラとしての衛生製品の普及

  • 周辺国への輸出展開による東アフリカ市場のリーダーシップ獲得

主要な取り組み内容

  1. 商品開発・生産体制の強化
     →現地需要に適したスペック・価格帯の商品をケニアで製造。

  2. 販売・流通網の拡充
     →豊田通商・CFAOの既存流通網を活用し、地方部への展開を推進。

  3. マーケティングと人材育成
     →現地スタッフによる啓発活動と営業体制の強化、女性従業員の雇用促進。

  4. 周辺国への輸出
     →ケニアを生産拠点とし、ルワンダ・ウガンダ・タンザニア等の成長市場へ進出。


編集部コメント

「アフリカ市場における社会課題と経済機会を同時に捉えたモデルケース。単なる現地販売にとどまらず、現地生産と雇用創出による“現地化”に踏み込んだユニ・チャームの動きは、アフリカ戦略の新たなフェーズに入ったことを示している。」