ソフトウェア分野へ本格参入、グループ事業のDXを推進
OCHIホールディングス株式会社(3166)は、
建築・土木業界向けのCADソフト開発を手がける株式会社日本システムソリューション(東京都中央区)を
完全子会社化する株式譲渡契約を締結したと発表した。
取得価額は約3億円(関連費用含め総額3億3600万円)で、2025年7月18日に株式譲渡を実行する予定。
取得の背景と目的
OCHIホールディングスは、建材・環境アメニティ・加工・エンジニアリングなどの事業を展開する持株会社であり、
グループ全体のDXや業務効率化を推進する中で、ソフトウェア開発機能の内製化と人材獲得が急務となっていた。
今回の買収により、次の3点を狙う:
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自社グループの業務DX推進(建設・設計部門とのシステム連携)
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建設・土木分野向けSaaSやパッケージソフトの外販強化
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IT人材の内製育成と技術資産の蓄積
日本システムソリューションとは?
建築・土木業界に特化したCAD・業務支援システムの開発を手がけており、自社パッケージの提供も行う専門企業。
長年の実績と業界特化ノウハウが強みで、OCHIグループの事業領域との親和性が高い。
取引概要
項目 | 内容 |
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取得株数 | 200株(100%取得) |
取得価額 | 株式:3億円、関連費用含め計3.36億円 |
譲渡契約日 | 2025年6月18日 |
実行日 | 2025年7月18日(予定) |
編集部コメント
建材・エンジニアリングといった現場産業を支える事業群に、ソフトウェア開発の機能を取り込む動きは今後のトレンド。特にCADやBIMなどの専門領域では、社内システムの内製化が中長期的な競争力に直結する。
OCHIホールディングスのような“業界老舗×ITベンチャー”的なM&Aは、今後さらに加速するだろう。