インフラ強化へ、完全子会社化を進行中
更新日:2025年6月26日
清水建設株式会社(1803)による、連結子会社日本道路株式会社(1884)の公開買付け(TOB)が成立した。応募株数は16,796,643株で、買付予定の下限(7,277,000株)を大きく上回る結果となった。
これにより、清水建設は日本道路の完全子会社化に向けた手続きを進めていく。今後、日本道路は東京証券取引所プライム市場から上場廃止となる見通し。
背景と狙い
清水建設は、日本道路をかねてより連結子会社として保有していたが、今回のTOBを通じてグループ経営の一体化を加速させる狙い。
インフラ・舗装工事を得意とする日本道路の強みをグループ内に取り込むことで、以下のような**相乗効果(シナジー)**が期待される:
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土木・舗装分野での一貫受注体制の強化
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グループ内技術・資材・人材の最適活用
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中長期のインフラ再整備・災害対応への備え
編集部コメント
「土木×舗装の連携強化は、ポスト2020年代のインフラ戦略において非常に重要。
清水建設がグループ内の経営資源を一体で動かす“選択と集中”を加速させた一手といえる。」