米国で木材コンビナート事業に本格参入へ
更新日:2025年7月3日
住友林業株式会社(1911)は、2025年7月1日、100%子会社のSumitomo Forestry America, Inc.を通じ、北米の大手製材会社Teal Jones Groupより、**Teal Jones Louisiana Holdings LLC(米国)の持分100%、およびその子会社Teal Jones Plain Dealing, LLC(TJPD社)**の持分57.05%を取得し、連結子会社化した。
■ 背景と目的
TJPD社は、米国ルイジアナ州に約100ヘクタールの広大な敷地を持ち、住宅用構造部材(ディメンション材)を製造する木材工場を運営。
住友林業グループは、「木」を軸にしたサステナブル経営を掲げており、森林経営から住宅建築、不動産、木質バイオマス発電までを展開している。
今回の買収は、同社として初の米国製材コンビナート事業への進出であり、以下のようなシナジー効果が期待される:
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米国分譲住宅・不動産開発との建材サプライチェーンの統合
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**FITP事業(Forest Investment & Timberland Portfolio)**との連携
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木材の安定調達と中長期的な価格競争力の確保
■ 今後の展開
TJPD社は2025年8月から商業生産を開始予定。米国における木材需要の高まりに対応し、同社の北米事業の収益基盤強化に寄与する見込み。
■ 編集部コメント
「森林から住宅までを一貫して手がける住友林業の“川上〜川下戦略”が、北米でも本格的に始動。今後の海外収益比率の伸びにも注目。」