次世代資産運用を支えるインフラに
更新日:2025年7月3日
三井物産デジタル・アセットマネジメント株式会社(以下、MB-DAM)と三井住友信託銀行株式会社は、**デジタル証券(セキュリティトークン)に特化した新会社「オルタナ信託株式会社」**を設立した。
新会社は、東京都中央区に本社を構え、デジタル証券の受託・管理・発行支援などを専門に手がける信託会社となる。
■ 背景と目的
MB-DAMは、個人投資家向けの不動産やインフラなど代替資産へのアクセスを可能にするデジタルプラットフォーム事業を展開。一方、三井住友信託銀行は信託・資産運用・資産管理の分野で長年の実績を持つ。
両社は、以下のシナジー効果を狙ってオルタナ信託を設立:
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MB-DAMの金融×AI×ブロックチェーンの知見
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三井住友信託の受託・管理ノウハウ
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デジタル証券の組成・運用・受託の効率化と迅速化
これにより、拡大するデジタル証券市場に対し、受託インフラを提供し、個人投資家の参加を促す狙い。
■ オルタナ信託の概要
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会社名: オルタナ信託株式会社
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所在地: 東京都中央区
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資本金: 6.65億円(資本準備金含む)
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出資比率:
- 三井物産デジタル・アセットマネジメント:85.1%
- 三井住友信託銀行:14.9% -
事業内容: デジタル証券に特化した信託業務
■ 業務提携の主なポイント
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共同経営と人材連携による体制強化
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商品組成・アセット供給・ファイナンス面の連携強化
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将来的には不動産ST(セキュリティトークン)やインフラSTの発行も見据える
■ 編集部コメント
「ST市場は、伝統的な資産にテクノロジーを融合させる“次世代の資産運用インフラ”の要。オルタナ信託は、国内ST市場の根幹を担う存在になりうる。」