“繰り返し使える”物流資材で環境と顧客を守る
大型膜構造物や物流資材を手がける太陽工業株式会社は、三菱ケミカルインフラテック株式会社が撤退を決めた導電フレキシブルコンテナ製品(旧ダイヤテナーEC)事業を譲り受けると発表した。
■ フレキシブルコンテナとは?
主に粉体・粒体の輸送用として使用される大型バッグ状の物流資材。化学品、合成樹脂、食品、肥料などの分野で重宝されており、国内では長年使われてきた。
■ 太陽工業と本製品の親和性
太陽工業は1963年にこの分野に参入し、特に洗浄・再利用可能な“ランニングタイプ”を強みとして業界を牽引。環境配慮型資材としても注目されている。
今回の譲受対象である導電タイプも、繰り返し使用可能かつ静電気対策が施された製品群であり、太陽工業の製品群と親和性が高い。
■ 譲受の背景と目的
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三菱ケミカルインフラテックが2025年3月に同事業から撤退
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太陽工業は、撤退後の顧客対応・サービス継続の要請を受け協議
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**「安定供給・環境配慮・業界の信頼維持」**という観点から、譲受を決定
■ 編集部コメント
一度使い捨てる「クロスタイプ」から、環境負荷の低い「ランニングタイプ」へ──。物流資材の世界でも、“サステナブルシフト”が着実に進んでいる。今回の事業譲受は、その象徴とも言えるだろう。