M&A取引の増加に対応、専門性と引受体制を融合し体制強化へ
更新日:2025年7月9日
三井住友海上火災保険株式会社(MS&ADグループ中核)は、表明保証保険(W&I保険)に特化した株式会社タイムマシーンアンダーライターズ(TMU社)を株式取得により子会社化すると発表した。
2025年8月1日に一部株式を取得し、段階的に完全子会社化する予定。
■ 背景と狙い
-
TMU社は、日本初の表明保証保険アンダーライティング特化企業として設立。三井住友海上はすでに同社と提携し、業務委託を行っていた。
-
近年のM&A市場拡大(特にPEファンド・上場企業による買収)を背景に、W&I保険のニーズが拡大。
-
W&I保険とは、M&Aにおける表明保証リスクを補償するもので、買収側・売却側双方にとって交渉の迅速化とリスクヘッジ手段となる。
■ 買収の目的
-
TMU社の専門ノウハウ×三井住友海上のグローバル引受体制を融合し、より高品質な保険商品とサービスを構築。
-
今後のM&A保険市場拡大に対応した商品開発力・体制強化を狙う。
-
国内外のM&Aプレイヤー(PEファンド、事業会社)へのサポート強化。
■ 今後の展望
三井住友海上は、今後さらに拡大が見込まれるM&A市場において、表明保証保険を中心としたM&Aリスクソリューションの中核プレイヤーとしてのポジションを強化。
グローバル展開も見据えた専門人材と体制整備を進める方針。