〜ラーメン×焼鳥×居酒屋、多業態シナジーによる国内飲食再編へ〜
2025年7月18日、**株式会社フーデックスホールディングス(東京都豊島区)**は、**豊創フーズ株式会社(東京都文京区)**の全株式を取得し、同社を傘下に収めたと発表した。
本件株式は、ベーシック・キャピタル・マネジメント株式会社が運営する投資ファンド「みのり2号投資事業有限責任組合」より譲渡されたもので、M&Aによるグループ再編・成長戦略の一環となる。
■ 買収の背景
フーデックスグループは、国内外に120店舗超を展開し、「東京豚骨ラーメン池袋屯ちん」「大衆酒場かぶら屋」などの多業態飲食を展開。一方、豊創フーズは都内を中心に「串八珍」「魚八」「シーアン」など、焼鳥・中華・和食と幅広いブランドポートフォリオを持ち、50店舗超のチェーン網を築いてきた。
このM&Aにより、以下のような強固なシナジー効果が見込まれている。
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フーデックスのオペレーション効率化とスケールメリット
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豊創ブランドの価値継承と横展開
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ドミナント地域での出店加速
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焼鳥×ラーメン×大衆居酒屋のクロスセル戦略
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業態開発・海外展開の可能性拡大
■ M&Aの概要(公表情報)
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買収主体:株式会社フーデックスホールディングス
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被買収企業:豊創フーズ株式会社
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株式譲渡元:「みのり2号投資事業有限責任組合」
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株式取得完了日:2025年7月18日
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取得価格:非公開(ファンドEXIT)
■ 今後の展望
飲食業界では、大手による中堅チェーンの取り込み・再成長支援が相次ぐ中、今回の買収もその流れの一環といえる。特に焼鳥・居酒屋業態は、回復期の外食市場で注目されるジャンルであり、今後の展開次第では、フーデックスグループが“第二のDDホールディングス”的存在に成長する可能性もある。
今後の動きとして注目されるのは、フランチャイズ展開強化やインバウンド向け展開など。「老舗×成長企業」の組み合わせが、ポストコロナの外食マーケットをどう塗り替えていくのか、目が離せない。