シーラホールディングス、寿社の太陽光関連事業を買収

— 太陽光インテグレーター事業の強化で、土木ノウハウと販路を獲得へ

2025年7月18日、東証スタンダード上場のシーラホールディングス(証券コード:8887)は、連結子会社である株式会社シーラソーラーを通じて、株式会社寿(埼玉県さいたま市)が手がける太陽光関連事業を買収する事業譲渡契約を締結したと発表した。

今回の買収により、シーラソーラーは関東エリアへの販路拡大および土木工事の内製化強化という2つの戦略的メリットを得る見込み。
譲渡価格は1億2,100万円(消費税込)、決済は現金で行われる。

再エネ領域の“実行力”強化を狙うM&A

シーラソーラーは、土地仕入れから設計、施工、保守管理まで一貫対応する「太陽光システムのインテグレーター」。中部エリアを中心に事業を展開しており、再生可能エネルギーへの事業シフトを本格化している。

一方、譲受対象の寿社は、関東圏を中心に建築・土木・石材工事を手がけており、太陽光発電分野にも展開してきた。
この事業譲渡によって、シーラソーラーは寿社の土木工事ノウハウを取り込むことができ、施工体制の強化や受注範囲の拡大が見込まれる。

シーラHDの「不動産×再エネ戦略」加速

不動産事業を本業とするシーラホールディングスは、アセットマネジメント・開発力を活かして周辺事業へ多角展開を進めている。特に「再エネ領域」は、今後の成長柱の1つとして重視されており、今回のM&Aはその布石だ。

今後は、中部〜関東エリアでの販売チャネルの相互活用、太陽光開発案件の獲得スピードの向上などが期待される。