センコーグループHD、ベリテをTOBで子会社化へ 小売分野でのシナジー創出を狙う

センコーグループホールディングス株式会社(東証プライム:9069、以下「センコーGHD」)は8月8日、株式会社ベリテ(東証スタンダード:9904)の普通株式を公開買付け(TOB)により取得し、連結子会社化する方針を発表した。

ベリテは今回のTOBに賛同を表明しており、上場は維持する予定。

両社の概要

センコーGHDは、物流事業を基盤に、商事・貿易、ライフサポート、ビジネスサポート、プロダクト事業など多角的に展開。一方、ベリテは宝飾品の小売・卸売を手掛け、全国に店舗網を持つ。

子会社化の目的

センコーGHDは、ベリテの小売事業との連携により、店舗や展示会などでの新たなビジネス機会の創出、小売分野でのシナジー効果、周辺ビジネスへの共同展開、ノウハウの共有を進め、グループ全体の企業価値向上を目指すとしている。

買付け条件

  • 買付予定株数:1,628万645株(下限1,361万5,600株)

  • 買付期間:2025年8月12日(火)~2025年9月8日(月)(20営業日)

  • 買付価格:普通株式1株あたり340円

  • 買付総額:約55億3,541万9,300円(予定株数ベース)


編集部コメント
今回のTOBは、物流大手のセンコーGHDが小売領域に本格的に踏み込む動きとして注目される。宝飾品という高付加価値商材は、物流の効率化や販路拡大によって利益率改善の余地が大きい。特にベリテが持つ店舗ネットワークは、センコーGHDの既存事業との相乗効果を生みやすく、今後の展開が期待される。